turn around・turn down・turn upの違いをやさしく整理:向き・拒否・出現で覚えるturnコンボ
英語の turn around、turn down、turn up は、どれも中学英語で習う turn に短い語がついた表現です。
結論から言うと、まずは次の3つで分けると迷いにくくなります。
turn around:向きを変える、振り向く、状況を好転させるturn down:音量などを下げる、申し出を断るturn up:音量などを上げる、現れる、見つかる
この記事では、turn の「向きを変える」という基本イメージから、3つの表現の意味と使い方を日常会話ベースで整理します。
まず結論:around・down・upで見る方向が変わる
turn は「回す」「向きを変える」が中心です。そこに around、down、up がつくと、見るべきポイントが変わります。
| 表現 | 基本イメージ | よく使う意味 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| turn around | ぐるっと向きを変える | 振り向く、引き返す、状況を好転させる | 道案内、移動、仕事や成績の改善 |
| turn down | 下の方向へ回す・下げる | 音量を下げる、断る | テレビ、音楽、誘い、申し出 |
| turn up | 上の方向へ回す・上げる | 音量を上げる、現れる、見つかる | 音量調整、待ち合わせ、探し物 |
ここがポイント:
turn downとturn upは音量や温度の「上下」だけでなく、人や物事に関する意味にも広がります。文の中で「何を turn しているか」を見るのが大切です。
turn のコアイメージは「向きが変わる」
turn は、ドアノブを回す、体の向きを変える、車が曲がる、というように「向きや状態が変わる」動きに使われます。
そこに短い語がつくと、次のように意味が広がります。
around は「ぐるっと反対側へ」
around は「まわり」「ぐるっと」のイメージです。
そのため turn around は、体や車の向きを変える場面でよく使います。
Turn around.
振り向いて。We need to turn around.
引き返さないといけない。
さらに、悪い状態からよい状態へ「方向が変わる」意味でも使えます。
The team turned things around.
そのチームは状況を立て直しました。
down は「下げる」「受け入れない」
down は「下へ」のイメージです。
音量、明るさ、火力などを下げるときに turn down を使います。
Please turn down the TV.
テレビの音を下げてください。
ここから、「相手の申し出を下に置く」「受け取らない」という感じで、turn down an offer のように「断る」という意味にもなります。
She turned down the job offer.
彼女はその仕事のオファーを断りました。
up は「上げる」「出てくる」
up は「上へ」「目立つところへ」のイメージです。
音量や明るさを上げるときは turn up です。
Can you turn up the volume?
音量を上げてくれる?
また、予定していた人が「現れる」、探していた物が「出てくる」という意味でも使います。
He didn't turn up.
彼は現れませんでした。My keys turned up in my bag.
鍵はバッグの中から出てきました。
使い分けは「何が変わるか」で決める
3つを覚えるときは、日本語訳を丸暗記するより、文の中の主役を見る方が実用的です。
体・車・状況の向きなら turn around
turn around は、まず物理的な向きに使います。
- 人が振り向く
- 車がUターンする
- 悪い状況がよくなる
around があるので、「その場で向きを変える」「反対方向へ行く」感じが出ます。
音量を下げる、断るなら turn down
turn down は、機械のつまみを下げるような場面が基本です。
そこから、申し出や誘いを「受けない」意味にも使われます。
turn down the music:音楽の音を下げるturn down an invitation:招待を断るturn down a request:頼みを断る
注意したいのは、turn down だけを見て「必ず断る」と決めないことです。目的語が music や volume なら「下げる」、offer や invitation なら「断る」です。
音量を上げる、現れるなら turn up
turn up は、音量を上げる意味では turn down の反対です。
ただし、人について使うと「音量を上げる」ではなく「現れる」になります。
turn up the radio:ラジオの音を上げるTom turned up late.:トムは遅れて現れたThe file turned up later.:そのファイルはあとで見つかった
目的語があるかどうかもヒントになります。turn up the volume は「音量を上げる」、He turned up は「彼が現れた」です。
例文で確認:短い文から使える形にする
ここでは、初心者がそのまま使いやすい短めの文で確認します。
turn around の例文
-
Turn around and look at the sign.
振り向いて、その標識を見て。
道案内や注意を促す場面で使えます。 -
The bus turned around at the station.
そのバスは駅で向きを変えました。
乗り物の進行方向が変わる場面です。 -
Her grades turned around this year.
彼女の成績は今年よくなりました。
悪かった状態がよい方向へ変わる意味です。
turn down の例文
-
Please turn down the music.
音楽の音を下げてください。
家、カフェ、車の中などで使いやすい文です。 -
I turned down the invitation.
私はその招待を断りました。
誘いや申し出を受けなかった場面です。 -
Don't turn down a good chance too quickly.
よいチャンスをすぐに断らないで。
chanceと一緒に使うと「機会を断る」意味になります。
turn up の例文
-
Can you turn up the sound?
音を大きくしてくれる?
動画や音楽を聞いている場面で自然です。 -
She turned up at the party.
彼女はパーティーに現れました。
予定やイベントに人が来たときに使います。 -
My wallet turned up under the sofa.
財布はソファの下から出てきました。
探し物が見つかったときに使えます。
日常会話での使い方
短い会話に入れると、3つの違いがはっきりします。
道案内で turn around
A: I think we're going the wrong way.
道を間違えていると思う。
B: Let's turn around here.
ここで引き返そう。
音量を下げたいときの turn down
A: The TV is a little loud.
テレビの音が少し大きいね。
B: OK, I'll turn it down.
わかった、音を下げるね。
待ち合わせで turn up
A: Did Ken come to the cafe?
ケンはカフェに来た?
B: No, he didn't turn up.
ううん、彼は来なかったよ。
よくある間違い
似ている表現ほど、直訳だけで選ぶと間違いやすくなります。ここでは特に多いポイントを整理します。
「断る」は turn down、turn off ではない
「申し出を断る」は turn down an offer が自然です。
- 不自然:
I turned off the offer. - 自然:
I turned down the offer.
その申し出を断りました。
turn off は主に「電気や機械を消す」「興味を失わせる」という方向で使います。
「現れる」は turn up、turn on ではない
人が待ち合わせやイベントに来る意味では turn up を使います。
- 不自然:
He turned on late. - 自然:
He turned up late.
彼は遅れて現れました。
turn on は「電気をつける」「機械を作動させる」などで使うため、ここでは合いません。
turn down と turn up は対象を見る
turn down と turn up は、対象によって意味が変わります。
turn down the volume:音量を下げるturn down an offer:申し出を断るturn up the volume:音量を上げるturn up at school:学校に現れる
同じ turn でも、後ろに来る名詞や場所で意味が決まります。
まとめ:turnコンボは「方向」と「対象」で読む
今日覚えるポイントはシンプルです。
turn aroundは「ぐるっと向きを変える」から、振り向く・引き返す・好転するturn downは「下げる」から、音量を下げる・申し出を断るturn upは「上げる」「表に出る」から、音量を上げる・現れる・見つかる
迷ったら、まず「何が turn しているのか」を見てください。人が来るなら turn up、音量を小さくするなら turn down、向きを変えるなら turn around。この3つを分けておくと、日常会話の短い文でも意味を取りやすくなります。
次に英文を読むときは、turn の後ろの一語だけでなく、その後ろにある名詞や場所まで見ることが実用上の近道です。
