ask 人 to do と ask 人 for 名詞の違い:頼む相手と求めるものを分けて考えよう
英語で「頼む」と言いたいとき、ask him to help と ask him for help のどちらを使えばよいか迷うことがあります。
結論から言うと、相手に何かをしてほしいなら ask 人 to do、相手に物・情報・助けなどを求めるなら ask 人 for 名詞 を使います。
この記事で分かることは次の3つです。
ask 人 to doとask 人 for 名詞の基本の違いtoとforのイメージから見た使い分け- 日常会話でそのまま使いやすい例文と間違いやすい形
まず結論:行動を頼むか、ものを求めるかで分ける
ask は「たずねる」だけでなく、「頼む」「求める」という意味でもよく使われます。
大きな分かれ目は、ask の後ろで何を伝えたいかです。
ask 人 to do:人に「〜して」と頼むask 人 for 名詞:人に「〜をください」「〜を求める」と言う
例を見ると分かりやすいです。
-
I asked Tom to call me.
トムに電話してくれるよう頼みました。 -
I asked Tom for his number.
トムに電話番号を聞きました/求めました。
1つ目は、Tom に call me という行動をしてほしい文です。2つ目は、Tom から his number という情報をもらいたい文です。
ここがポイント:
to doの後ろには「してほしい行動」、for 名詞の後ろには「ほしいもの・情報・助け」が来ます。
コアイメージ:to は行動へ向かう、for は求める対象へ向かう
難しく考えすぎなくても大丈夫です。中学英語の感覚で見ると、to と for の役割が見えてきます。
ask 人 to do のイメージ
to do は「これをする方向へ」という感じです。
ask 人 to do では、話し手が相手に向かって、具体的な行動をお願いしています。
- open the window:窓を開ける
- wait here:ここで待つ
- send me the file:ファイルを送る
つまり、相手の動きが中心です。
ask 人 for 名詞 のイメージ
for は「〜を求めて」「〜に向けて」というイメージで使われます。
ask 人 for 名詞 では、相手に何かの行動を細かく指示するよりも、自分が必要としているもの に焦点があります。
- help:助け
- advice:助言
- information:情報
- money:お金
- directions:道順
たとえば ask someone for help は、「その人に助けを求める」という意味です。相手が具体的に何をするかまでは、この形だけでは細かく言っていません。
違いを表で整理:どちらを選べばいい?
迷ったときは、「後ろに動詞を置きたいのか、名詞を置きたいのか」を見ます。
| 形 | 基本イメージ | 使う場面 | 例 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
ask 人 to do |
人に行動を頼む | 相手に何かをしてほしいとき | ask her to wait |
to の後ろは動詞の原形 |
ask 人 for 名詞 |
人に何かを求める | 助け・情報・許可・物などがほしいとき | ask her for help |
for の後ろは名詞 |
たとえば、先生に「もう一度説明してください」と頼むなら、先生の行動を頼んでいるので ask the teacher to explain it again が自然です。
一方で、「説明を求める」と言いたいなら、求める対象が an explanation という名詞なので ask the teacher for an explanation と言えます。
例文で確認:短い文から使える形にする
ここでは、初心者が日常会話で使いやすい短い例文を見ていきます。
ask 人 to do:相手にしてほしいことを言う
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I asked my brother to help me.
兄に手伝ってくれるよう頼みました。
使いどころ:家事や作業を手伝ってほしいとき。 -
She asked me to wait outside.
彼女は私に外で待つよう頼みました。
使いどころ:店、病院、学校などで待つ場面。 -
Can I ask you to check this?
これを確認してもらえますか。
使いどころ:仕事や勉強で相手に確認をお願いするとき。
この形では、to の後ろに help, wait, check のような動詞の原形を置きます。
ask 人 for 名詞:ほしいもの・情報・助けを言う
-
I asked the staff for help.
スタッフに助けを求めました。
使いどころ:店や駅で困ったとき。 -
He asked me for advice.
彼は私に助言を求めました。
使いどころ:相談されたことを説明するとき。 -
We asked the hotel for more towels.
私たちはホテルにタオルを追加で頼みました。
使いどころ:旅行先や宿泊先で何かをお願いするとき。
この形では、for の後ろに help, advice, more towels のような名詞を置きます。
会話例:カフェと職場での使い分け
実際の会話では、2つの形が近い場面で使われることがあります。違いは「相手の行動を言っているか」「ほしいものを言っているか」です。
カフェで頼む
A: Can I ask you for a glass of water?
お水を一杯お願いできますか。
B: Sure.
もちろんです。
ここでは、ほしいものが a glass of water なので for を使います。
職場で頼む
A: Can I ask you to send this email?
このメールを送ってもらえますか。
B: Sure. I’ll do it now.
もちろんです。今やります。
ここでは、相手に send this email という行動をしてほしいので to do を使います。
よくある間違い:for の後ろに動詞を置かない
この2つで一番多い間違いは、for の後ろにそのまま動詞を置いてしまう形です。
- × I asked him for help me.
- ○ I asked him to help me.
彼に手伝ってくれるよう頼みました。
help me は「私を手伝う」という行動です。だから to help me にします。
ただし、help を名詞として使うなら for help と言えます。
- ○ I asked him for help.
彼に助けを求めました。
同じ help でも、文の中での働きが変わります。
「質問する」と「頼む」も混ざりやすい
ask には「質問する」という意味もあります。
-
I asked him a question.
彼に質問しました。 -
I asked him to answer the question.
彼にその質問に答えるよう頼みました。
1つ目は質問そのものをした文です。2つ目は、相手に answer という行動を頼んでいます。
please だけに頼りすぎない
日本語の「お願いします」を英語にするとき、つい please を足せばよいと思いがちです。
でも、英語では文の形も大事です。
-
Could you help me, please?
手伝っていただけますか。 -
Can I ask you to help me?
手伝ってもらえますか。
どちらも自然ですが、ask you to help me は「あなたに手伝うことをお願いする」という形がはっきりしています。
まとめ:後ろを見ると使い分けやすい
ask 人 to do と ask 人 for 名詞 は、どちらも「頼む」に近い意味で使えます。ただし、見ているものが違います。
今日覚えるポイントは、この3つです。
- 相手にしてほしい行動があるなら
ask 人 to do - 助け・情報・物などを求めるなら
ask 人 for 名詞 forの後ろに動詞をそのまま置かない
迷ったら、日本語をいったん「何をしてほしいのか」「何がほしいのか」に分けて考えてみてください。
次に英語でお願いを言うときは、まず後ろに置く言葉を決めるのが実用的です。check this なら ask you to check this、advice なら ask you for advice。この分け方だけで、かなり自然な文に近づきます。
