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try to do と try doing の違い:努力する・試しにやるを使い分ける

try to do と try doing の違いをやさしく整理する

英語で「やってみる」と言いたいとき、try to dotry doing はどちらも使えます。ただし、見ているポイントが違います。

結論から言うと、try to do は「できるように努力する」、try doing は「効果があるか試しにやる」です。

この記事では、次のことが分かります。

  • try to dotry doing の基本的な違い
  • 「努力する」と「試しにやる」の見分け方
  • 日常会話で使いやすい短い例文
  • 初心者が間違えやすいポイント
目次

まず結論:努力なら try to、試すなら try doing

try のあとに来る形で、文の意味が変わります。

  • try to do:その動作を成功させようと努力する
  • try doing:その方法を試しにやってみる

たとえば、ドアが開かない場面を考えると分かりやすいです。

  • I tried to open the door.
    ドアを開けようとした。
    → 開けること自体に努力している。

  • I tried pushing the door.
    ドアを押してみた。
    → 「押す」という方法を試している。

同じ try でも、前者は「できるかどうか」、後者は「その方法が効くかどうか」に意識があります。

ここがポイント: try to do はゴールに向かう努力、try doing は方法をテストする感覚です。

try のコアイメージは「やってみる」

try の中心にあるイメージは、「結果がまだ分からないけれど、行動してみる」です。

ここに to dodoing が続くことで、見方が変わります。

to do は「これから向かうゴール」

to は「そこへ向かう」感じを持っています。中学英語で習う to schoolto も、「学校へ向かう」という方向があります。

そのため try to do は、ある動作を目標にして「それをしようとする」という意味になります。

  • try to sleep:眠ろうとする
  • try to call him:彼に電話しようとする
  • try to finish it:それを終わらせようとする

この形では、実際に成功したかどうかは文だけでは決まりません。

I tried to call him. は「彼に電話しようとした」という意味です。つながったかもしれませんし、つながらなかったかもしれません。大事なのは「電話しようと努力した」ことです。

doing は「実際にその方法をやってみる」

doing は、動作そのものをひとつの行動として見ます。

そのため try doing は、「その行動を試して、どうなるか見る」という意味になります。問題を解決したいときや、方法を探しているときによく使います。

  • try drinking water:水を飲んでみる
  • try changing the password:パスワードを変えてみる
  • try going by train:電車で行ってみる

この形では、「その方法が役に立つかもしれない」という感じが出ます。

比較で見る:どちらを選ぶ?

意味の違いは、文法用語で覚えるより、場面で見るほうが分かりやすいです。

基本イメージ よく使う場面 日本語の近い意味
try to do その動作を成功させようとする 難しいこと、努力が必要なこと、できるか分からないこと 〜しようとする、〜するよう努力する
try doing 方法として一度やってみる 解決策、提案、実験、気軽な試行 試しに〜してみる

「眠る」で比べる

  • I tried to sleep.
    眠ろうとした。
    → 眠りたいけれど、なかなか眠れない感じ。

  • I tried listening to quiet music.
    静かな音楽を聞いてみた。
    → 眠るための方法として試した感じ。

ここで I tried sleeping. も文としては可能ですが、「睡眠という行動を試した」という少し不自然な響きになることがあります。普通は「眠ろうとした」なら try to sleep が自然です。

「直す」で比べる

  • I tried to fix my bike.
    自転車を直そうとした。
    → 修理を成功させようとした。

  • I tried changing the tire.
    タイヤを替えてみた。
    → 修理の方法として、タイヤ交換を試した。

try doing は、何か困っていることがあり、「この方法でどうかな?」と試すときに使いやすい形です。

そのまま使える例文

短い例文で、使う場面を確認しましょう。

try to do の例文

  • I tried to call you.
    あなたに電話しようとしました。
    → 電話をかけようとしたことを伝える場面。

  • She tried to stay calm.
    彼女は落ち着こうとしました。
    → 気持ちをコントロールしようとする場面。

  • I’m trying to save money.
    お金を貯めようとしています。
    → 目標に向かって努力している場面。

  • He tried to open the window.
    彼は窓を開けようとしました。
    → 実際に開いたかどうかより、開けようとしたことを言う場面。

try doing の例文

  • Try drinking some water.
    水を少し飲んでみて。
    → 体調が悪い人に、簡単な方法をすすめる場面。

  • I tried using a different app.
    別のアプリを使ってみました。
    → 問題を解決するために別の方法を試した場面。

  • Why don’t you try taking a break?
    休憩してみたら?
    → 疲れている人に提案する場面。

  • We tried going there by bus.
    私たちはバスでそこへ行ってみました。
    → 移動方法を試した場面。

日常会話ではこう使う

会話では、try doing はアドバイスでよく使います。一方、try to do は「頑張っている」「やろうとした」と説明するときに便利です。

カフェでの会話

A: This coffee is too bitter.
このコーヒー、苦すぎるな。

B: Try adding some milk.
ミルクを入れてみて。

ここでは「ミルクを入れる」という方法を試すので、try adding が自然です。

仕事や勉強の会話

A: Did you finish the report?
レポートは終わった?

B: No, but I tried to finish it last night.
まだ。でも昨夜終わらせようとしたよ。

ここでは「終わらせる」というゴールに向かって努力したので、try to finish が合います。

体調についての会話

A: I can’t sleep well these days.
最近よく眠れないんだ。

B: Try turning off your phone before bed.
寝る前にスマホを切ってみて。

この場合は、眠れるようにするための方法を提案しているので、try turning off を使います。

よくある間違い

形だけを暗記すると、意味がずれやすくなります。次のポイントを押さえておきましょう。

間違い1:「努力する」は try doing ではなく try to do が基本

I tried studying English. は、「英語を勉強するという方法を試した」という感じです。

「英語を勉強しようと頑張った」と言いたいなら、次のほうが自然です。

  • I tried to study English every day.
    毎日英語を勉強しようとしました。

毎日の学習を続けようとする努力が中心なので、try to study が合います。

間違い2:「方法の提案」に try to を使いすぎる

たとえば、頭が痛い人に「水を飲んでみたら?」と言うなら、次のように言えます。

  • Try drinking some water.
    水を飲んでみて。

Try to drink some water. も文としては使えますが、「水を飲むよう努力して」という感じが強くなります。相手が飲めない状況なら合いますが、ふつうの軽い提案なら try drinking が自然です。

間違い3:成功・失敗を文だけで決めつけない

try to do は「失敗した」という意味だと説明されることがありますが、必ず失敗とは限りません。

  • I tried to call her, but she didn’t answer.
    彼女に電話しようとしましたが、出ませんでした。

  • I tried to call her, and finally reached her.
    彼女に電話しようとして、最後にはつながりました。

結果は、後ろの文で分かります。try to do 自体は「しようとした」という努力を表します。

今日覚えるポイント

try to dotry doing は、どちらも「やってみる」と訳せます。でも、英語では見ているところが違います。

  • try to do:できるように努力する
  • try doing:方法として試してみる
  • 目標が大事なら try to
  • 解決策や提案なら try doing

迷ったら、次の質問をしてみてください。

「これはゴールを達成しようとしている文か、それとも方法を試している文か?」

ゴールなら try to do。方法なら try doing。この見分け方を使うと、日常会話のアドバイスや説明がかなり自然になります。

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