make up・make out・make sure の違いをやさしく整理する
make は「作る」という意味で習う単語ですが、日常英語では make + 別の単語 の形でかなり広く使われます。
この記事では、特に混同しやすい次の3つを整理します。
- make up:作り上げる、仲直りする、埋め合わせる
- make out:何とか分かる、聞き取る・見分ける
- make sure:必ず確認する、確実にする
結論から言うと、3つは「make」が入っていても使う場面がかなり違います。何かを作る・整えるなら make up、ぼんやりしたものを分かるなら make out、ミスを防ぐために確認するなら make sure と考えると、会話で選びやすくなります。
まず結論:3つは何が違う?
make up・make out・make sure は、どれも丸暗記だけだと混ざりやすい表現です。最初に、使う場面を短く分けておきましょう。
| 表現 | 基本イメージ | よく使う場面 | 初心者が注意したい点 |
|---|---|---|---|
| make up | 足りないものを作って整える | 話を作る、仲直りする、埋め合わせる | 「化粧」だけの意味ではない |
| make out | ぼんやりしたものを外へ取り出して分かる | 文字・音・人影などを何とか認識する | はっきり理解するより「何とか分かる」に近い |
| make sure | 確かな状態を作る | 確認する、忘れないようにする、確実にする | ただの「見る」ではなく、ミスを防ぐ確認 |
ここがポイント: make は「作る」だけでなく、「ある状態にする」という感覚でも使われます。後ろに続く up / out / sure が、その状態の種類を決めます。
make のコアイメージは「ある状態を作る」
中学英語では、make はまず「作る」と習います。
- make a cake:ケーキを作る
- make a plan:計画を作る
- make a mistake:ミスをする
ここから少し広げると、make は「何かを作る」だけでなく、ある状態にする という意味でも使われます。
たとえば make sure は、直訳すると「確かさを作る」に近い感覚です。自然な日本語では「確認する」「確実にする」になります。
make up や make out も同じです。make だけを見て訳そうとせず、後ろの up / out / sure までセットで見ると意味がつかみやすくなります。
make up の使い方:作り上げる・仲直りする・埋め合わせる
make up は意味がいくつかありますが、根っこには「足りないものを作って整える」という感覚があります。
1. 話や理由を「作り上げる」
make up は、事実ではない話や理由を作るときによく使います。
-
He made up a story.
彼は話を作り上げました。 -
Don’t make up excuses.
言い訳を作らないで。
ここでは「ゼロから作る」感じがあります。特に excuses「言い訳」や story「話」と一緒に使うと、「本当ではないものを作る」という意味になりやすいです。
2. 人と「仲直りする」
make up は、人間関係を元に戻す意味でも使います。
- We argued, but we made up later.
私たちは言い合いをしましたが、あとで仲直りしました。
この場合、壊れた関係をもう一度整えるイメージです。日常会話では、友達、家族、恋人とのけんかのあとによく出てきます。
3. 足りない分を「埋め合わせる」
make up for の形になると、「不足や失敗を埋め合わせる」という意味になります。
-
I’ll make up for it.
埋め合わせをします。 -
She worked late to make up for lost time.
彼女は失った時間を取り戻すために遅くまで働きました。
ここでは for が入る点に注意しましょう。make up だけでも意味はありますが、「何の埋め合わせか」を言うときは make up for がよく使われます。
make out の使い方:何とか分かる・見分ける・聞き取る
make out は、「はっきり見える」「完全に理解する」というより、ぼんやりしたものを何とか認識する ときに使いやすい表現です。
1. 文字や形を何とか読み取る
遠くの看板、薄い文字、読みにくい手書きなどに使えます。
-
I can’t make out this word.
この単語が読み取れません。 -
Can you make out the sign?
あの看板、読めますか。
この make out は、read「読む」より少し苦労している感じがあります。「見えているけれど、はっきり分からない」という場面です。
2. 音や声を聞き取る
音が小さい、周りがうるさい、発音がはっきりしない。そんなときにも make out が使えます。
-
I couldn’t make out what he said.
彼が何と言ったのか聞き取れませんでした。 -
It was hard to make out her voice.
彼女の声を聞き取るのは難しかったです。
単に hear「聞こえる」ではなく、「意味のある言葉として分かるか」がポイントです。
3. understand との違い
make out と understand は近い場面で使えますが、同じではありません。
- understand:内容を理解する
- make out:見たり聞いたりして、何とか分かる
たとえば、英語の説明を聞いて内容が分からないなら understand が自然です。一方で、声が小さくて何と言ったか分からないなら make out が合います。
make sure の使い方:確認する・確実にする
make sure は、日常会話でかなり使いやすい表現です。意味は「確認する」「確実にする」。ミスや忘れ物を防ぐために使います。
1. make sure + 文
一番よく使いやすい形は、make sure のあとに文を続ける形です。
-
Make sure the door is locked.
ドアに鍵がかかっているか確認して。 -
Make sure you bring your ID.
身分証を忘れずに持ってきてね。 -
I’ll make sure everyone knows.
みんなに伝わるようにしておきます。
この形では、「そうなっている状態を確かめる」「そうなるようにする」という意味になります。
2. make sure to + 動詞
make sure to do の形もよく使います。これは「必ず〜するようにする」という感じです。
-
Make sure to call me.
必ず電話してね。 -
Make sure to check the time.
必ず時間を確認してね。
命令文で使うと、少し強めに「忘れないでね」と伝える表現になります。友達同士でも使えますが、言い方によっては指示っぽく聞こえることもあります。
例文で使い分けを確認しよう
ここでは、日常場面でそのまま使いやすい短い例文を見ていきます。
make up の例文
-
I made up a reason.
私は理由を作りました。
使いどころ:本当の理由ではなく、急いで理由を考えた場面。 -
They made up after the fight.
彼らはけんかのあと仲直りしました。
使いどころ:人間関係が元に戻ったことを言う場面。 -
I’ll make up for the mistake.
そのミスの埋め合わせをします。
使いどころ:仕事や予定で迷惑をかけたあとに使える表現。
make out の例文
-
I can’t make out your handwriting.
あなたの手書き文字が読み取れません。
使いどころ:文字が読みにくいとき。 -
I couldn’t make out the announcement.
アナウンスが聞き取れませんでした。
使いどころ:駅、空港、店内放送などが聞き取りにくいとき。 -
We could make out a small island.
小さな島が何とか見えました。
使いどころ:遠くのものを見分ける場面。
make sure の例文
-
Make sure you lock the door.
必ずドアに鍵をかけてね。
使いどころ:外出前の確認。 -
I’ll make sure it’s ready.
それが準備できているようにしておきます。
使いどころ:仕事、予約、準備の場面。 -
Make sure to save your file.
必ずファイルを保存してね。
使いどころ:作業中の注意やリマインド。
短い会話例:日常ではこう使う
3つの表現は、旅行、仕事、友達とのやり取りなどで自然に使えます。
旅行中の会話
A: Can you make out that sign?
あの看板、読める?
B: Not really. It’s too far.
あまり読めない。遠すぎるね。
A: Let’s make sure we’re on the right bus.
正しいバスに乗っているか確認しよう。
B: Good idea. I don’t want to make up a story for why we’re late.
いいね。遅れた理由を作ることになりたくないし。
ここでは、make out は「看板を何とか読む」、make sure は「確認する」、make up は「話を作る」という意味で使われています。同じ make でも、後ろの単語で場面が変わります。
よくある間違い
ここを押さえると、会話での混乱がかなり減ります。
make up を「化粧」だけで覚える
makeup は名詞で「化粧」という意味がありますが、make up はそれだけではありません。
- make up a story:話を作る
- make up with a friend:友達と仲直りする
- make up for a mistake:ミスを埋め合わせる
「化粧」とだけ覚えると、日常会話の多くの make up が見えなくなります。
make out を「理解する」とだけ訳す
make out は「分かる」と訳せることがありますが、何でも make out にできるわけではありません。
-
I don’t understand this grammar.
この文法が分かりません。 -
I can’t make out this voice message.
この音声メッセージが聞き取れません。
文法の内容が分からないなら understand。音や文字が不明瞭で分からないなら make out が自然です。
make sure を「見る」だけにする
make sure は see や look よりも、「確認して確かな状態にする」感じが強い表現です。
-
Please look at the door.
ドアを見てください。 -
Please make sure the door is locked.
ドアに鍵がかかっているか確認してください。
ただ見るだけなら look。鍵がかかっているかまで確かめるなら make sure です。
まとめ:今日覚えるポイント
make up・make out・make sure は、同じ make から始まっても役割が違います。
- make up:話を作る、仲直りする、埋め合わせる
- make out:読みにくいもの・聞き取りにくいものを何とか分かる
- make sure:ミスを防ぐために確認する、確実にする
まずは次の3文を声に出して覚えると、会話で使いやすくなります。
-
I made up a story.
話を作りました。 -
I can’t make out the sign.
その看板が読み取れません。 -
Make sure you lock the door.
必ずドアに鍵をかけてね。
次に英文を見たときは、make だけで止まらず、後ろの up / out / sure までセットで見てください。意味を決めるのは、make の後ろに来る小さな単語です。
