see 人 do と see 人 doing の違いをやさしく整理する
英語で「人が何かするのを見た」と言いたいとき、迷いやすいのが see 人 do と see 人 doing です。
結論から言うと、see 人 do は動作を最初から最後まで見た感じ、see 人 doing は動作の途中を見た感じです。
この記事では、次のことが分かります。
I saw him cross the street.とI saw him crossing the street.の違いdoとdoingをどう選べばよいか- 日常会話で使いやすい短い例文
- 初心者がよく間違えるポイント
結論:全部を見たなら do、途中を見たなら doing
まずは、同じ場面で比べてみましょう。
-
I saw him cross the street.
彼が道を渡るのを見ました。 -
I saw him crossing the street.
彼が道を渡っているところを見ました。
1つ目の cross は、彼が道を渡り始めて、向こう側に着くところまで見た感じです。
2つ目の crossing は、彼が道を渡っている途中を見た感じです。渡り終えたかどうかまでは、文だけでは分かりません。
ここがポイント:
see 人 doは「動作全体」、see 人 doingは「動作中の一場面」と考えると、かなり使い分けやすくなります。
コアイメージ:see は「目で確認する」
see の基本は「見る」「目で気づく」です。Cambridge Dictionary でも、see は目を使って周りのものを認識する動詞として説明されています。
ここに、人の動作を続けると、次の形になります。
see + 人 + 動詞の原形see + 人 + doing
難しく見えますが、考えるポイントは1つだけです。
do は「動作をひとまとまりで見る」
do の位置には、動詞の原形が入ります。
runopenleavecross
この形では、動作を「1つのまとまった出来事」として見ています。
たとえば I saw her leave the room. なら、「彼女が部屋を出る」という出来事を見た、という感じです。出ていく途中の姿だけでなく、「部屋を出た」という動き全体に目が向いています。
doing は「動作の途中を見る」
doing は、動作が進行中であることを表します。
runningopeningleavingcrossing
I saw her leaving the room. なら、「彼女が部屋を出ようとしているところ」「出ていく途中」を見た感じです。
最後まで見届けたかどうかは、文の中心ではありません。
使い分けを表で確認する
似ている形なので、まずは比べて覚えるのが近道です。
| 形 | 基本イメージ | 使う場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
see 人 do |
動作全体を見る | 始まりから終わりまで見たとき | do は過去形にしない |
see 人 doing |
動作の途中を見る | している最中の場面を見たとき | 最後まで見たとは限らない |
「見た」のは過去でも、後ろの動詞は過去形にしない
初心者がつまずきやすいのはここです。
I saw him crossed the street. とは言いません。
正しくは、次の形です。
I saw him cross the street.
彼が道を渡るのを見ました。
saw がすでに過去を表しているので、後ろの cross を crossed にする必要はありません。
例文で感覚をつかむ
ここからは、短い例文で見ていきます。自分が「全部見たのか」「途中を見たのか」を考えながら読むと分かりやすいです。
動作全体を見た:see 人 do
-
I saw my brother open the door.
弟がドアを開けるのを見ました。
ドアを開ける動作を、ひとまとまりで見ています。 -
She saw the dog run across the park.
彼女はその犬が公園を走って横切るのを見ました。
犬が横切る動き全体を見た感じです。 -
We saw him get on the bus.
私たちは彼がバスに乗るのを見ました。
「バスに乗った」という出来事まで確認しています。
動作の途中を見た:see 人 doing
-
I saw my brother opening the door.
弟がドアを開けているところを見ました。
ドアを開ける途中の場面です。 -
She saw the dog running in the park.
彼女はその犬が公園で走っているところを見ました。
走っている最中の姿に目が向いています。 -
We saw him waiting at the bus stop.
私たちは彼がバス停で待っているところを見ました。
待っている途中の場面です。
日常会話ではこう使う
会話では、細かい文法名よりも「どこを見たのか」を意識すると自然に選べます。
カフェで友だちを見かけた場面
A: Did you see Ken yesterday?
昨日ケンを見た?
B: Yes, I saw him talking with Lisa at the cafe.
うん、カフェでリサと話しているところを見たよ。
ここでは、Bは会話の途中を見ただけです。だから talking が自然です。
駅で電車に乗るところを見た場面
A: Where is Aya?
アヤはどこ?
B: I saw her get on the train.
彼女が電車に乗るのを見たよ。
この場合は、「電車に乗った」という動作を確認しています。だから get on が合います。
よくある間違い
この表現でよくあるミスは、意味の違いよりも形のミスです。まずは次の3つを避けましょう。
間違い1:後ろの動詞を過去形にする
- 不自然:
I saw him left the room. - 自然:
I saw him leave the room.
彼が部屋を出るのを見ました。
saw が過去なので、後ろは leave のままです。
間違い2:doing を使うと「最後まで見た」と思い込む
I saw him leaving the room. は、「彼が部屋を出ているところを見た」です。
部屋を完全に出たかどうかは、この文だけでははっきりしません。最後まで見たことを言いたいなら、I saw him leave the room. のほうが分かりやすいです。
間違い3:日本語の「見た」を全部同じ形にする
日本語では「見た」だけで済むことが多いですが、英語では次のように分けます。
-
全部見た:
I saw her close the window.
彼女が窓を閉めるのを見ました。 -
途中を見た:
I saw her closing the window.
彼女が窓を閉めているところを見ました。
英語では、見た場面の切り取り方が形に出ます。
hear や watch でも似た考え方が使える
この形は see だけではありません。
hear や watch でも、似たように使えます。
-
I heard her sing.
彼女が歌うのを聞きました。
歌をひとまとまりで聞いた感じです。 -
I heard her singing.
彼女が歌っているのを聞きました。
歌っている途中を聞いた感じです。 -
I watched him cook dinner.
彼が夕食を作るのを見ました。
作る流れ全体を見た感じです。 -
I watched him cooking dinner.
彼が夕食を作っているところを見ました。
調理中の場面を見た感じです。
まずは see で感覚をつかみ、そのあと hear や watch に広げると覚えやすくなります。
まとめ:見た範囲で形を選ぶ
今日覚えるポイントは、かなりシンプルです。
see 人 doは、動作全体を見たときsee 人 doingは、動作の途中を見たときsawのあとでも、doの部分を過去形にしないdoingは「しているところ」で、最後まで見たとは限らない
迷ったら、次の質問を自分にしてみてください。
「その動作を最後まで見た? それとも途中を見ただけ?」
最後まで見たなら I saw him leave.。途中を見たなら I saw him leaving.。この感覚を、道案内、駅、カフェ、学校、職場などの身近な場面で少しずつ使っていきましょう。
