How about と What about の違いを会話で使い分けるコツ
「How about lunch?」と「What about lunch?」は、どちらも日本語では「ランチはどう?」と訳せます。けれど、会話での役割は少し違います。
結論から言うと、How about は提案に向き、What about は確認・話題に出すことに向きます。 迷ったら、何かをすすめたいときは How about、忘れていないか確認したいときや別の選択肢を出したいときは What about と考えると使いやすくなります。
この記事で分かることは、次の3つです。
- How about と What about の基本イメージ
- 提案・確認・話題転換での使い分け
- 初心者が間違えやすい使い方と自然な例文
まず結論:提案なら How about、確認なら What about
日常会話では、このように分けるとかなり楽になります。
- How about + 名詞 / 動名詞:相手に提案する
- What about + 名詞 / 人:そのことを確認する、話題に出す
- どちらも使える場面では、How about のほうが「提案」、What about のほうが「候補や問題を持ち出す」感じになりやすい
たとえば、友だちにカフェを提案するならこう言えます。
How about coffee?
コーヒーでもどう?
一方で、会議の予定を話していて「資料はどうする?」と確認するなら、What about が自然です。
What about the handouts?
配布資料はどうする?
同じ「どう?」でも、前者は「これ、いいんじゃない?」、後者は「これは忘れていない?」に近いです。
コアイメージ:How は「具合」、What は「話題」
難しく考えなくて大丈夫です。中学英語の疑問詞の感覚に戻ると、違いが見えます。
How about の How は「どういう感じ?」
How は「どのように」「どんな具合で」というイメージを持つ語です。
How about … ? は、直訳すると少し不自然ですが、感覚としては「これについて、どんな感じ?」です。そこから、会話では「これでどう?」「これをしてみない?」という提案になります。
- How about pizza?
ピザはどう? - How about taking a break?
少し休憩するのはどう? - How about tomorrow morning?
明日の朝はどう?
相手に選択肢をやわらかく出す表現なので、友だち同士、店での相談、予定決めなどでよく使えます。
What about の What は「その件は?」
What は「何」をたずねる語です。What about … ? は、「そのことについては何がある?」「その件はどうする?」という感覚です。
Cambridge Dictionary でも about は「ある話題や対象に関係する」という意味で説明されています。つまり What about は、あるものを会話のテーブルに出す表現です。
- What about your brother?
あなたの弟さんはどうするの? - What about the tickets?
チケットはどうする? - What about the weather?
天気は大丈夫かな?
提案にも使えますが、特に「まだ話していないこと」「確認すべきこと」「別の候補」を持ち出すときに便利です。
使い分けを場面で見る
ここでは、提案・確認・話題転換の3つに分けて整理します。
| 場面 | How about | What about |
|---|---|---|
| 提案 | 「これにしない?」とすすめる | 候補として「これは?」と出す |
| 確認 | 予定や方法を軽く提案する | 忘れていないか、どう扱うか確認する |
| 話題転換 | 相手の意見をやわらかく聞く | 別の人・物・問題に話を移す |
| よくある誤用 | 問題提起に使うと少し軽く聞こえることがある | 提案だけのつもりでも、確認や心配に聞こえることがある |
提案するなら How about が使いやすい
予定を決めるとき、初心者がまず覚えるなら How about がおすすめです。
How about going to the cafe?
カフェに行くのはどう?
「Let’s go to the cafe.」より少しやわらかく、相手の都合も聞いている感じがあります。
確認するなら What about が強い
What about は、会話の中で抜けているものを拾うときに便利です。
What about your homework?
宿題はどうするの?
これは単なる提案ではなく、「宿題のことを考えなくていいの?」という確認の意味が出ます。文脈によっては、少し注意する感じにもなります。
話題を相手に戻すときはどちらも使える
自分のことを話したあと、相手に聞き返すときは両方使えます。
- I like tea. How about you?
私は紅茶が好き。あなたは? - I’m free on Sunday. What about you?
私は日曜が空いているよ。あなたはどう?
How about you? は「あなたはどんな感じ?」、What about you? は「あなたについては?」という感じです。日常会話ではどちらもよく使われます。
そのまま使える例文
短い文で練習すると、会話に出しやすくなります。
How about の例文
How about some tea?
お茶でもどう?
家やカフェで、相手に飲み物をすすめるときに使えます。
How about meeting at seven?
7時に会うのはどう?
予定を決めるときの定番です。「meeting」はここでは「会うこと」という意味です。
How about watching a movie tonight?
今夜、映画を見るのはどう?
「How about + 動詞の ing形」で、「〜するのはどう?」になります。
What about の例文
What about dinner?
夕食はどうする?
夕食の予定がまだ決まっていないときに使えます。
What about the bus?
バスはどう? / バスはどうする?
電車、タクシー、徒歩などを話していて、別の移動手段としてバスを出す場面です。
What about your sister?
あなたのお姉さんはどうするの?
誰が参加するか、誰の予定を考えるかを確認するときに使えます。
短い会話例で確認しよう
実際の会話では、How about と What about が続けて出ることもあります。
予定を決める会話
A: I’m hungry.
お腹すいた。
B: How about ramen?
ラーメンはどう?
A: Sounds good. What about Ken?
いいね。ケンはどうする?
B: He said he can come later.
あとで来られるって言ってたよ。
この会話では、B の How about ramen? は「ラーメンにしない?」という提案です。A の What about Ken? は「ケンのことはどうする?」という確認です。
買い物での会話
A: This bag is nice.
このバッグ、いいね。
B: How about the blue one?
青いほうはどう?
A: It’s nice, too. What about the price?
それもいいね。値段はどう?
B: It’s a little expensive.
少し高いね。
How about the blue one? は候補をすすめています。What about the price? は、買う前に確認したい点を話題に出しています。
よくある間違い
ここは初心者がつまずきやすいところです。完璧に暗記するより、場面で判断しましょう。
間違い1:What about をいつも「提案」と考える
What about pizza? は「ピザはどう?」として使えます。ただし、How about pizza? よりも「候補としてピザは?」という感じが出やすいです。
自然な使い分けは次のようになります。
- 何も決まっていない状態で提案する:How about pizza?
- いくつか候補を話していて、ピザも出す:What about pizza?
間違い2:How about の後ろにそのまま動詞を置く
How about の後ろで動作を言うときは、ふつう「動詞の ing形」を使います。
- 不自然:How about go shopping?
- 自然:How about going shopping?
買い物に行くのはどう?
「How about + 名詞」なら、How about lunch? のように短く言えます。
間違い3:What about を強く言いすぎる
What about … ? は、言い方や場面によって「それはどうするの?」と少し強く聞こえることがあります。
たとえば、相手が旅行計画を話しているときに、急にこう言うと確認の圧が出ます。
What about money?
お金はどうするの?
やわらかくしたいなら、少し文を足すと自然です。
What about the budget? Do we need to check it?
予算はどうする?確認したほうがいいかな?
まとめ:今日覚えるポイント
How about と What about は、どちらも便利な「英語コンボ」です。ただし、使う目的が少し違います。
- How about:相手に何かを提案する。「〜はどう?」
- What about:人・物・問題を話題に出す。「〜はどうする?」「〜については?」
- 動作を提案するときは、How about going …? のように ing形を使う
- What about は、確認や心配に聞こえることがあるので、必要なら文を足してやわらかくする
まずは、予定を決めるときに「How about …?」を使ってみるのが実用的です。その次に、会話で抜けている人・物・予定を確認したいとき、「What about …?」を足してみてください。
