be used to と used to の違いをやさしく整理する:慣れている?昔はしていた?
英語で used to が出てくると、「慣れている」なのか「昔はしていた」なのか迷いやすいですよね。
結論から言うと、be used to は「慣れている」、used to は「昔はよくしていた・昔はそうだった」です。見た目は似ていますが、後ろに来る形と意味が大きく違います。
この記事で分かることは、次の3つです。
be used toとused toの基本の違い- 後ろに
-ingが来るのか、動詞の原形が来るのか - 日常会話でそのまま使える短い例文と会話例
まず結論:be used to は「慣れている」、used to は「昔はしていた」
最初に、2つの形を並べて見ておきましょう。
| 表現 | 意味 | 後ろの形 | 例文 |
|---|---|---|---|
| be used to | 〜に慣れている | 名詞 / 動詞の -ing 形 | I’m used to early mornings. |
| used to | 昔はよく〜した / 昔は〜だった | 動詞の原形 | I used to live in Osaka. |
ポイントは、used to だけを見て判断しないことです。前に am / is / are / was / were などの be動詞があるか、後ろにどんな形が続くかを見ると区別できます。
ここがポイント:
be used to + 名詞 / -ingは「慣れ」、used to + 動詞の原形は「今は違う過去の習慣・状態」です。
コアイメージ:used は「使われてなじんだ」感覚
use は「使う」という意味で習う単語です。そこから used には「使われた」「なじんだ」という感覚があります。
ただし、今回の2つは同じ意味ではありません。
be used to:ある状態にすでになじんでいる
be used to は、直訳すると「〜に使われている」のように見えますが、日常英語では「〜に慣れている」と考えると分かりやすいです。
- I’m used to cold weather.
寒い天気に慣れています。
この文では、寒さを何度も経験していて、もうあまり困らない感じがあります。
形は次のどちらかです。
be used to + 名詞be used to + 動詞の -ing 形
to の後ろでも、ここでは動詞の原形ではなく -ing を使います。これは初心者が特につまずきやすい点です。
used to:今とは違う昔の話
一方、used to は「昔はよく〜した」「昔は〜だった」という意味です。
- I used to play soccer.
昔はサッカーをしていました。
この文には、「今はしていないかもしれない」という感じが入ります。必ず完全にやめたとは限りませんが、少なくとも話し手は「昔の習慣」として話しています。
形はシンプルです。
used to + 動詞の原形
使い分けは「今の慣れ」か「昔の習慣」かで見る
迷ったら、日本語の「慣れている」と「昔は〜していた」に置き換えてみましょう。
be used to を使う場面
be used to は、今の生活、仕事、環境、行動に慣れているときに使います。
たとえば、次のような場面です。
- 新しい職場の早起きに慣れた
- 海外の食べ物に慣れている
- 人前で話すことに慣れている
- 都会の人混みに慣れている
例:
- I’m used to working from home.
在宅勤務に慣れています。
ここでは「在宅勤務をすること」が生活の中で普通になっている感じです。
used to を使う場面
used to は、過去の習慣や状態を話すときに使います。今とは違う過去を説明したいときに便利です。
たとえば、次のような場面です。
- 昔はよくゲームをした
- 子どものころは人見知りだった
- 以前は電車で通勤していた
- 前はコーヒーを飲まなかった
例:
- I used to drink tea every morning.
昔は毎朝お茶を飲んでいました。
この文では、「今も毎朝飲んでいる」とは限りません。むしろ、今は違う習慣になっている可能性が高いです。
例文で確認:短い文で形を覚える
ここでは、初心者がそのまま使いやすい短い例文で確認します。
be used to の例文
-
I’m used to this job.
この仕事に慣れています。
仕事の流れや環境にもうなじんでいるときに使えます。 -
She is used to speaking English.
彼女は英語を話すことに慣れています。
speakingのように、toの後ろが-ingになる点に注意します。 -
We are used to crowded trains.
私たちは混んだ電車に慣れています。
通勤や通学など、日常の環境に慣れている場面で使えます。
used to の例文
-
I used to live near the station.
昔は駅の近くに住んでいました。
今はそこに住んでいない、または昔の住まいとして話している文です。 -
He used to play the guitar.
彼は昔ギターを弾いていました。
過去の習慣や趣味を話すときに使えます。 -
This town used to be quiet.
この町は昔は静かでした。
人の行動だけでなく、町や店、学校などの昔の状態にも使えます。
日常会話ではこう使う
会話では、be used to は「もう慣れた?」、used to は「前は〜だったよね」のような流れでよく使えます。
会話例1:新しい仕事に慣れたか聞く
A: Are you used to your new job?
新しい仕事には慣れた?
B: Yes, I’m used to it now.
うん、今はもう慣れたよ。
ここでは、今の状態を聞いているので be used to を使います。
会話例2:昔の習慣を話す
A: Do you drink coffee?
コーヒーは飲む?
B: Not much. I used to drink it every day.
あまり飲まないかな。昔は毎日飲んでいたよ。
この場合は、昔の習慣を話しているので used to が自然です。
会話例3:旅行先の生活に慣れてきた
A: Are you used to the food here?
ここの食べ物には慣れた?
B: Yes. I’m used to spicy food now.
うん。今は辛い食べ物に慣れたよ。
food は名詞なので、be used to food の形になります。
よくある間違い:to の後ろを見れば直しやすい
be used to と used to の間違いは、ほとんどが後ろの形で起きます。
間違い1:be used to の後ろに動詞の原形を置く
誤り:
- I’m used to wake up early.
正しくは:
- I’m used to waking up early.
早起きに慣れています。
be used to の to は、動詞の原形を置く合図ではありません。後ろに動作を入れるなら -ing にします。
間違い2:used to の後ろに -ing を置く
誤り:
- I used to playing tennis.
正しくは:
- I used to play tennis.
昔はテニスをしていました。
used to で過去の習慣を言うときは、後ろに動詞の原形を置きます。
間違い3:否定文で didn’t used to と書いてしまう
会話では音がつながって聞こえるため、書くときに迷いやすい形です。
基本としては、否定文では次の形を覚えると安全です。
- I didn’t use to like coffee.
昔はコーヒーが好きではありませんでした。
didn’t があるので、後ろは used ではなく use にします。Cambridge Dictionary でも、疑問文や否定文では use to の形になると説明されています。
get used to も一緒に覚えると会話で便利
be used to とよく一緒に出てくるのが get used to です。
違いはシンプルです。
be used to:もう慣れているget used to:慣れていく、慣れる
例:
-
I’m used to the noise.
その騒音に慣れています。 -
I’m getting used to the noise.
その騒音に慣れてきています。 -
It took me a week to get used to my new phone.
新しいスマホに慣れるのに1週間かかりました。
get used to も、後ろは名詞または -ing 形です。
- I’m getting used to driving on the left.
左側通行で運転することに慣れてきています。
まとめ:形で見分けると迷いにくい
最後に、今日のポイントを短く整理します。
be used to + 名詞 / -ingは「〜に慣れている」used to + 動詞の原形は「昔はよく〜した / 昔は〜だった」get used to + 名詞 / -ingは「〜に慣れる、慣れていく」didn’tを使う否定文では、基本はdidn’t use toと書く
まずは、次の2文をセットで覚えると使い分けやすくなります。
-
I’m used to getting up early.
早起きに慣れています。 -
I used to get up early.
昔は早起きしていました。
同じ「早起き」でも、今の慣れを言うなら be used to、昔の習慣を言うなら used to。迷ったときは、今の慣れか、昔の話かを先に決めてから英文を作るのが実用的です。
